カテゴリ ‘こぢょっこのこと’

観音様をお迎えしました

陰極まって陽となる、冬至を迎えました。

冬至は1年間で太陽の位置が最も低くなる日であり、1年で日中が最も短くなり、冬至を境に太陽が生まれ変わり、陽気が増え始めるとされております。

冬至は太陽の周期では一年の切り換わりとされ、また宇宙を巡る26000年周期とも言われ、来年に向けて明るく軽やかに進む節目となります。


その冬至を前に、こぢょっこ寺に観音様をお迎えいたしました。

観音様は様々なお姿で私たちの近くに寄り添ってくださる菩薩様です。

『法華経』にはその功徳について説かれている「妙法蓮華経観世音菩薩普門品第二十五」というお経があり、その終わり部分の観音偈は「観音経」として宗派・宗門を問わず親しまれております。

お寺はお釈迦様の教えの実践道場という側面も持っており、本住寺の本堂が新しくなったことを機に、『法華経』に説かれている五つの修行「五種法師」(受持・読・誦・解説・書写)を実践するにはどうしたら良いかと考え、檀家さんはもちろん多くの人に親しんでもらえるように「観音経」を中心としていくことにいたしました。

そして、平成22(2010)年4月から「信行唱題会」を始め、団扇太鼓を叩く唱題行と併せて「観音経」を読誦し、平成24(2012)年9月からは「観音経写経会」を始め、文字通り「観音経」のお写経をしてまいりました。

どちらも月に一度、少人数で細々と続けられていますが、信行唱題会は12年目、観音経写経会は10年目に突入しております。

 

信行唱題会の様子


 

納経会の様子


そして、宗祖日蓮大聖人御降誕の第800回記念の年にもあっており、こんな大きな節目のタイミングで、それぞれ参加してくださった一人一人の想いを信仰心として、目に見えない心を具現化する形で聖観音菩薩像をお迎え出来たことは、喜びと感謝しかございません。

どうぞこれからも、お寺に足を運んでいただき、色々な会に参加してもらい、聖観音さまの微笑みの前に、笑顔で楽しく笑っていただければと思います。

こぢょっこ寺の花まつり

*** こぢょっこ寺の花まつり *** 令和2年5月10日(日)
本住寺の花まつりは、新しく本堂が出来上がった平成21年から始まりました。 古い本堂が解体された際に、開かずの扉の奥に泥塗れで埋もれていた小さなお釈迦様を住職が見つけました。 本住寺と共に生まれた小さなお釈迦様。 それから毎年、旧暦4月8日に小さな法要を営んできました。 お参りされる方々がお家の庭先や野に咲く色とりどりのお花を、真心と共にお供えしてくださり、御宝前がまるでお釈迦様のお生まれになった花園のようになります。
数年前からは春の総代世話人会と併せて開催するようになり、甘茶と一緒に椿油で揚げたかき餅のご接待で笑顔も溢れました。 今年の花まつりは残念ながら中止とさせていただきましたが、参拝者無しの法要をそっと執り行いましたが、思いがけないタイミングで真心のお花が届いて、とても嬉しい花まつりとなりました。
このような状況の中、今しばらくは自粛の日々が続きますが、皆で気を緩めずに過ごしてまいりましょう。 そして。 来年の春には、また真心のお花と笑顔溢れる花まつりでお会いしましょう。

桜便り ~こぢょっこ寺の桜の話

春になると楽しみに待たれる桜の便り。

今年は、花が開いたと思ったら、一気に満開となった印象があります。

まさに、春爛漫。

あちらこちらで、今を盛りに美しく咲き誇り、行き交う人々の目を、心を楽しませてくれています。

桜といえば、我がこぢょっこ寺にも桜の木が2本あり、ちょうど見頃を迎えております。

本堂再建のおり、境内整備の一環として本堂西側の斜面、ちょうど皆さまがお寺に上がってくる坂道の左手の所に、『四季桜』が2本植えてあります。

四季桜ということで、春だけではなく、秋にも花を咲かせてくれます。

ソメイヨシノのように豪華な咲き方ではありませんが、小さな花をチラチラと一所懸命咲かせてくれる姿は、とても愛おしく感じます。

ほのかな桜色が、とっても可愛らしいです。

お寺とは別といいますか、お寺の下の集落の公民館の入り口前に、樹齢二十数年のしだれ桜があり、これも見事に花をつけております。

実はこの桜、住職就任の記念樹の一本なのです。

住職認証式の為、総代世話人さん達と総本山身延山久遠寺に詣でたおり、3本のしだれ桜の苗木を買って帰りました。

一本はお寺の鐘楼の横に、あとの2本はこの公民館の所と、総代さんのお庭に植えられました。

お寺のしだれ桜は、大きくなり見事な花をさかせてくれるようになったのですが、本堂再建の工事で残念なことに枯れてしまいました。

お寺には無くなってしまった記念の桜ですが、公民館の前の桜が咲く姿を見ると、いつも気持ちが引き締まる思いがします。

初心忘るべからず、ですね。

皆さまは、この春どんな桜を愛でたでしょうか?

春真っ盛りのこの季節、下ばかり向いていず、顔をあげて目に写る素敵な景色を眺めてみませんか?