5月, 2011

信行唱題会 5月

朝からの雨模様も、午後からは晴れ上がり爽やかな天気となった中での5月の信行唱題会。

この信行唱題会も、今月から3年目に突入いたしました。

こうして毎月一度、仏祖三宝のご宝前で皆様と一緒に楽しくお題目を唱えることが出来ますのも、お参り下さる皆様のお陰と、心より感謝申し上げます。合掌。

一昨年、新しい本堂が出来上がりご本尊様の開眼法要が終わった後、せっかく新しくなったのだから、お葬式や法事だけのお寺ではなく、来られた方が笑顔になれるお寺にしたい! そのためにはこれからどうしたらいいのか、自分たちに何が出来るのかなど、二人で色々なことを話し合いました。

その中で、信仰は楽しいものでなければ…という想いから、自分たちにとって原点である『お題目』から始めよう! ということになったのです。

幸いなことに今度の本堂建て替え事業に際し、2尺もある大きな欅の太鼓もご寄進いただいております。

  『だんだんよくなる法華の太鼓』

太鼓のリズムに乗って元気よく、楽しく、お題目を唱えることで、お釈迦さま・日蓮聖人の教えを実践していこう! と決意を胸にしながらも、『唱題会』は当面の間、二人だけで始めていけたらと思っておりました。

始めは二人でも、そのうち太鼓の音に誘われて誰かが来てくれるようになるかも…と思っていたところ、檀家のWさんから「是非、参加させてください!」と言っていただき、そのお言葉に背中を押していただいた形で、そのうちと言わずすぐにスタートを切ることになりました。

その後、月に一度の『唱題会』は『信行唱題会』と名称を改め、少しずつ人数も増えて、昨年11月の落慶式典の際には太鼓隊として『稚児唱題行列』で大いに花を飾っていただくことが出来たのは、本当に有り難いことです。

これからも、この集まりでは太鼓をたたきながら声を出してお題目をしっかりと唱え、楽しく信心を深めていきたいと思いますので、遠慮無くお気軽にご参加いただければ幸いです。

次回の信行唱題会は、6月19日(日) 午後2時からです。

釈尊降誕会~花いっぱいの花まつり~

昨夜の大雨が嘘のように晴れ渡り、雨に洗われた新緑がまぶしい中、旧暦4月8日に近い月遅れの本日、『花まつり~釈尊降誕会』の法要を厳修しました。昨年に引き続き、お参りされる方々にはお庭や野に咲くお花を持ってきていただきました。皆様の真心のこもった花々で、御宝前にはあっという間にルンビニー園さながらのお花畑が!

皆様、ありがとうございました。


本住寺の誕生仏は、旧本堂解体の折、壁や柱が傾いたせいで長年開かずの扉となっていた御宝前右脇の下の収納部分から、住職が発掘したものです。埃と泥に埋まった状態で何十年も忘れ去られていたお釈迦様ですが、こうして皆様と共に真心のお花・お香・甘茶を献じることが出来るようになったのですから、こんなに幸せなことはありません。法要ではお参りされた方みんなでお経をあげ、順番で灌仏(甘茶をかける)と焼香をしました。そして、唱題会に参加している方は慣れた様子で、それ以外の方も見よう見まねでうちわ太鼓を打ち鳴らしながらの唱題をしました。法要の後には甘茶とお菓子をいただきながら、住職を交えての談笑で楽しいひとときを過ごしました。

誕生仏に甘茶をそそぐのは、お釈迦様がルンビニー園でお生まれになったとき、八大龍王が甘露の雨をもって灌仏したことになぞらえています。この甘茶、現在のような甘茶になったのは江戸時代からで、平安時代には五色の香水が、また鎌倉時代には桃・李・松・栢・柳の五木を煎じて香湯を作り用いていたそうです。