7月, 2012

お迎えする心で ~信行唱題会7月~

7月29日(日) 午後2時~

 

連日厳しい猛暑日が続く夏真っ盛りの中、7月の信行唱題会を執り行いました。

「息をするのも暑いですね」と言われましたが、本当にそうですね。

うだるような暑さの中、お集まり下さいました皆さま、ありがとうございました。

 

「用事があって参加できないので…」ということで、

午前中に唱題をしに来られた熱心な方もいらっしゃいました。

楽しんで参加してくださる方がいらっしゃることは本当に有難いことです。

今回の信行唱題会は少人数となりましたので、

普段は出来ないことをやってみよう!ということになりました。

いつもは大太鼓に合わせて団扇太鼓で唱題行をしますが、

胴長太鼓を使って、両手で打つお題目に初挑戦してみることにしました。

地域で月次講をされている方もあり、覚えられたらもっと楽しくなるかもしれませんね。

さて、いつもの団扇太鼓を2本の撥に持ち替えて、いざ実践です。

 

始めは両手がどうしてもぎこちない動きでしたが、

だんだんよくなる法華の太鼓  つく・つく・ドン!つく・ドン!ドン!という

リズムに乗って叩けるようになってきました。

そしてお一人には大太鼓に挑戦してもらいました。

いつもと違う太鼓を楽しんで頂きましたが、如何でしたでしょうか。

最後は、いつもの祈願回向文を唱和して終えました。

 

さて、座敷に移動しての法話タイムです。

住職からは、これから迎えるお盆についてのお話しをさせていただきました。

お盆提灯の灯は、遠い道のりを帰って来られるご先祖様の道しるべとなります。

帰ってくるご先祖様をお迎えするあたたかい心、

帰ってきたご先祖様を大切におもてなしする心、

今を生かされている私たちが忘れてはいけないものですね。

お仏壇やお墓を綺麗に掃除し、

ご仏飯やお霊具膳、お供え等のおもてなしを用意し、

ご先祖様を敬う合掌の心を忘れずに、

このお盆を迎えてみてはいかがでしょうか。

本住寺の本堂にも、今年から切子灯篭を飾ることができました。

次回の信行唱題会は

8月26日(日) 午後2時からとなります。

どうぞご参加くださいませ。

梅雨の晴れ間の境内清掃

梅雨の合間の気持ちよく晴れたお天気の中、7月第二日曜日、境内清掃を行いました。

今回はお寺に一番近い、遠田地区の方々の当番でした。

遠田地区の皆さまは、とても結束力と責任感が強く、普段から何かとお寺を気にかけてくださる方ばかりです。

当日に用事があり参加できなかっ方も、前日に草刈り機を持って現れ

『自分の分!』と、たった一人で2時間も作業してくだいました。

遠田地区の皆さま、ありがとうございました!!

日の昇る時間が早い季節ということで、早朝7時には作業を始めます。

それぞれに持ってきた自分の道具を使い、一斉に草刈り作業の開始です。

男性陣は、力強く草刈り機を振るい、バリバリと草を刈っていきます。

エンジン音が止んだと思ったら、鋸に持ち変えて

参道脇や山際の邪魔になる竹を切り倒し処理してくださっていました。

もちろん女性陣も負けてはいません。

華麗な手さばきで素早く鎌をふるっていきます。

草刈り機が届かないところや急な斜面もザクザクと刈り取っていきます。

しかも、手早いだけではなく、丁寧で綺麗なんです!

細やかさは本堂右横の小庭でも発揮され、掃き清めるだけではなく、

植え始めてある花の手入れまでしてくださいました。

あっという間に境内がすっきりと綺麗になり、大薮椿の木陰でお茶を飲みながら休憩しました。

小高い山の上にある本住寺からは、真備町箭田の中心部が一望出来ます。

麓には青々とした田圃が広がり、町並みの向こうには緩やかな稜線の山々が見える、

なんとものどかな緑の景色に、心が洗われる想いです。

吹き抜ける爽やかな風や鳥の鳴き声に、気持ちよく癒される一時でした。

最後に、刈った草を軽トラの荷台ギュウギュウに積み込んで、いつもの場所に持って行って終了しました。

遠田地区の皆さま、暑い中、本当にお疲れさまでした。

 

次回の境内清掃は残暑の9月第2日曜日となります。

1班『関谷地区』の皆さま、どうぞよろしくお願いいたします。

摩利支天開堂供養

お寺からほど近い山の斜面に、瀬崎さんの講中でお祀りしている摩利支天様があります。

10人くらいしか入れない小さなお堂ですが、講中の方々で代々、信仰し守り伝えてきたそうです。

そのお堂が約200年ぶりに建て直され、このたび開堂のお経となりました。

摩利支天は原名をマリーチといい、「威光・陽炎・蜃気楼」などを神格化したもので、

古代インドの神が仏教にとり入れられた守護神です。

 この天を祈る者は同じようにその徳を得て、

人から姿を見られず、とらえられず、害されず、騙されず、縛られず、

財物をとられることなく、罰せられることも、怨みを果たしに来ても姿を見つけられない。

自らの姿形を隠し、相手に見られることなく、どんな障害からも逃れ利益を施して下さる

というので、主に武士階級の守本尊として厚く信仰を集めてきました。

このお堂では年に一度、毎年十二月に囲炉裏に薪をくべて火をおこし、

摩利支天様を奉じるお祭りが講中の方により行われています。

先祖代々お祀りしてきたものを大切に受け継ぎ、共に手を合わせ、

次の世代にも守り伝えていく皆さまの姿に心を打たれます。

新しい御宝前では、これからも摩利支天様の御加護のもと、

講中各家が子々孫々まで彌栄ていくことを心から祈らせていただきました。