感謝の気持ちでご供養を ~秋のお彼岸供養~

 

 

9月23日(金・祝) 午後2時~

本住寺 秋のお彼岸供養

 

 

 

『暑さ寒さも彼岸まで』とはよく言ったもので、秋風爽やかなお彼岸となりました。

彼岸とは、春分・秋分の日を真ん中に前後各3日、迷いの世界=此岸(しがん)から、悟りの世界=彼岸(ひがん)へ渡るべく、六波羅蜜(ろくはらみつ)修行を実践する期間のことです。

六波羅蜜とは、【布施(ふせ)・持戒(じかい)・忍辱(にんにく)・精進(しょうじん)・禅定(ぜんじょう)・智慧(ちえ)】の6つのことで、簡単に言いますと【施す・つつしむ・我慢をする・はげむ・心をしずめる・智慧をみがく】ことになります。

この6つのことを心がけて日常生活の中で自らを振り返り、生かされていることをあらためて仏さまやご先祖さまに感謝する大切な期間なのです。

お彼岸の中日にあたるこの日、本住寺では春のお彼岸に引き続き、すべての檀家さんのご先祖さま・本住寺歴代の諸上人・東日本大震災や台風等の災害でお亡くなりになられた方々の為に、本堂でご供養のお経をあげさせていただきました。

また、お申し込みいただいた卒塔婆は、住職が1本1本心を込めて丁寧に書かせていただき、彼岸会の法要に併せてご供養させていただきました。

お忙しいのにも拘らずお参り下さった皆様、本当にありがとうございました!

法要の後には仏さまにお供えしたおはぎを皆様と一緒にいただきました。

秋のお彼岸にお供えする『おはぎ』と春のお彼岸にお供えする『ぼた餅』は、実は同一の物で、季節によって呼称が違うだけなのだということをご存知でしたか?

春は牡丹の花、秋は萩の花の色や形になぞらえて呼び分けているのだとか。

この他にも、夏には『夜船』冬には『北窓』と呼ばれるのだそうです。

こちらの謂れは、お餅のように搗(つ)かないことから「つきしらず」→夜の舟はいつ着いたか判らない「着き知らず」→『夜船』となり、同じく月の見えない北側の窓「月知らず」→『北窓』となったそうです。

同じものであっても季節によって呼び分けて季節を楽しむ、昔の人の繊細さはとても素敵ですね。

私達も季節の中で、仏さまやご先祖さまに感謝の心を忘れずに過ごしてまいりましょう。

 

 


 
 
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