カテゴリ ‘こぢょっこ行事’

力を合わせる尊さを ~境内清掃 5月~

本住寺では新しい本堂が出来てからは年に4回、檀家さんによる境内清掃をしていただいています。

今年最初の当番は4班『金山・尾崎・有井』地区の皆さまでした。

ご参加下さいました有井・尾崎地区の皆さま、ありがとうございました!!

 

木々の新緑が美しいこの季節、雑草も勢い良く伸びていきますね。

今回の境内清掃は人数が少なかったのですが、参加された方が一丸となり取り組んで下さいました。

草刈り鎌や鍬で雑草を削っていくなか、やはり草刈機は頼りになります。

華麗な手捌きで、みるみる草が刈られていきます。

草刈機には敵いませんが、住職も手で雑草を引っこ抜いていきます。

夢中で草と格闘したのですが、春の日差しを甘くみたせいか、日焼けで赤くなってしまいました。

(敢えて、どこが焼けたかは聞かないでください…)

細かい雑草は黙々と手作業で削っていきます。

集めた雑草などは、なんと軽トラックの荷台3杯分にもなりました!!

朝方は肌寒く感じていたのですが、皆さん一汗かいて頑張って下さいました。

冷たいお茶が、乾いた喉に染み渡りますね!

少数精鋭で頑張って下さった皆さま、本当にありがとうございました!!

また、掃除が一応終わった後に世話人さんの1人が取りきれなかった小さな草をバーナーで焼いて下さいました。

お陰様で、境内は見違えるようにすっきりと綺麗になりました。

本当にありがとうございました。

 

次回の境内清掃は7月8日(日)

5班『遠田』地区の皆さま、よろしくお願いいたします!!

生かされている自分に合掌 ~信行唱題会4月~

4月15日(日) 午後2時~

桜吹雪が美しい麗らかな春の午後
こぢょっこ寺では4月の信行唱題会を行いました。

お忙しい中ご参加くださいました皆さま、ありがとうございました!

 

 

まずは御宝前での作法です。

合掌礼拝等の所作の復習をした後は、観音経の読誦と唱題行です。

お経は覚えることよりも、声に出して読むことが大切です。

一文字一文字が仏さまであることを心にとめておがんでいきます。

お題目も同じで、太鼓のリズムに合わせながら一つひとつ大切に唱えます。

皆さまの心が一つになると、とても気持ちがいいのを今回は特に感じました!

法話タイムは住職のお土産話から花が咲きました。

実は先日、「花まつり」のため山形県最上郡真室川町の釜渕教会へ行って来ました。

雪深い地域なので、春はまだ当分先の白い雪の残る風景でしたが、

御宝前には本物の桜の花が満開で春爛漫という感じです。

大きな白象の背に花御堂、そこにお釈迦さまの誕生仏をお祀りして甘茶をそそぐ、

代務しているお寺の毎年の恒例行事です。

お茶請けに出したお菓子は『くじら餅』と言って、庄内地方の伝統菓子です。

お参り下さったお菓子屋さんに御供していただきました。

柔らかいお餅には胡桃などが入っていて、上品な甘さがとても美味しかったです。

 

さて今回は、参加者から『しょうつき命日』についての話が出ました。

字は「祥月命日」と書き、死後、その人の死亡の月日と同じ月日をいいます。

しょうつきとは正月の意で、年頭の正月と区別するため、中国の古制『儀礼』で死後満1年目(13ヵ月)を小祥、

足かけ3年(25ヵ月)の祭を大祥というのを、仏教の一周忌・三回忌に当てて、祥月と書くようになったそうです。

また征月とも書き、「行く・旅立つ」意で征月命日を「立ち日」と称する地方もあるそうです。

この祥月命日には年回忌に関係なく、お仏壇を浄めて精進料理や故人の好物などを供え、お墓参りをし、塔婆供養をしましょう。

よく『仏様がない家』ということを耳にしますが、ご先祖が居ない人はいません。

今ここに、ご自分が生かされているという有り難さに感謝して、

生活の中に合掌の心を忘れないようにしましょう。 

新しい本堂とともに始まった信行唱題会も今回で丸3年となり、来月からは4年目に突入します。

こぢんまりとした信行会ではありますが、こうしてお参りくださる皆さまに支えられて続けられたことに、

こころから感謝申し上げます。

これからも『信仰は楽しく!!』をモットーに精進して参りますので、よろしくお願いいたします!

次回の信行唱題会は

5月13日(日)お寺掃除の日の 午後2時からです。

溢れる笑顔に感謝! ~春のお彼岸供養~

  

 

平成24年3月20日(火・祝)

午前10時~

本住寺 春季彼岸 供養会

 

 

 

朝方は少し冷え込みましたが、日が昇ると共に暖かい春の陽気のお彼岸の中日となりました。

彼岸とは、春分・秋分の日を真ん中に前後各3日、迷いの世界=此岸(しがん)から、悟りの世界=彼岸(ひがん)へ渡るべく、六波羅蜜(ろくはらみつ)修行を実践する期間のことです。

六波羅蜜とは、【布施(ふせ)・持戒(じかい)・忍辱(にんにく)・精進(しょうじん)・禅定(ぜんじょう)・智慧(ちえ)】の6つのことで、簡単に言いますと【施す・つつしむ・我慢をする・はげむ・心をしずめる・智慧をみがく】ことになります。

この6つのことを心がけて日常生活の中で自らを振り返り、生かされているということをあらためて仏さまやご先祖さまに感謝する大切な期間となります。

その為、家族揃って感謝の気持ちでお墓やお寺にお参りし、手を合わせるのです。

本住寺でも春のお彼岸供養の法要を執り行い、すべての檀家さんのご先祖さま・本住寺歴代の諸上人・東日本大震災等の災害でお亡くなりになられた方々の為に、本堂でご供養のお経をあげさせていただきました。

また、お申し込みいただいた卒塔婆は、住職が1本1本心を込めて丁寧に書かせていただき、彼岸会の法要に併せてご供養させていただきました。

お忙しい中ご参詣下さいました皆さま、本当にありがとうございました。

さてさて、法要の後は先日ご案内したように『本住寺の薮椿から搾ったツバキ油で揚げた鏡餅のアラレ』のご接待です。

ツバキ油を火にかけると、ふんわりとツバキ油特有の香りが広がり食欲をそそります。

たっぷりのツバキ油にお餅の欠片を入れると、小さかったお餅がどんどん大きく膨らんで、鍋いっぱいになっていきます。

表面がきつね色になって油を切ったら、香ばしいアラレの出来上がりです。

まずはお塩をササッと振って揚げたてを皆さまの元へ。

お…美味しい!!!

絶妙な揚げ加減は、お手伝いをして下さった別府真澄さんの腕によるものです。

サックサクの歯ざわりと軽い食感がなんとも美味しく、いくらでも食べられそうです。

食べた後の口に微かに残るツバキ油の香りが、これまた香ばしいのです。

ツバキ油で揚げたものは、軽い食感で胃にもたれないという噂は本当でした。

 

塩味のアラレの後は、お砂糖を振ったアラレです。

しょっぱいのもイイですが、甘いのも美味しいですね!

そしてアラレの他に、別府さんがお手製のかき餅も揚げてくださいました。

ほんのり甘くてサクサクのかき餅で、本当に美味しいんです!!!

これまた、いくらでも食べられてしまいます。

子供たちが喜んで食べてくれたのはもちろん、ご年配の方々にも大好評で、もう食べる手が止まりません。

賑やかにお話をする中で、『どうやって作るの?』という素朴な疑問があったり、『椿の種を拾ったり、お餅を小さく砕いたり、お上人の息吹が感じられる!』と嬉しいお言葉をいただいたりと、本当に楽しいひと時でした。

こぢょっこ寺のお彼岸は、大人にとっては昔懐かしい、子供にとっては新鮮な、素朴で美味しいおやつを通して、とっても素敵な笑顔が溢れる嬉しい一日となりました。

これも裏方を手伝って下さった方々や率先してお手伝いをしてくれた小さな子供たち、そしてお参り下さいました皆さまのお陰と、心より感謝申し上げます。

本当にありがとうございました!!!

これからも楽しいこぢょっこ寺を目指してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします!