10月, 2013
共に祈ること ~本住寺信行会10月~
平成25年10月7日(月)
信行唱題会 10月(最上稲荷参拝)
平成25年10月19日(土)
観音経写経会 10月
たわわに実った稲が重そうに頭を垂れ、収穫の喜びが感じられるこの季節、
本住寺では10月の信行会を執り行いました。
合掌の秋!に信行会にご参加くださいました皆様、
本当にありがとうございました。
10月の信行唱題会は、いつもとは趣向を変えた課外実習として、
住職の勤め先でもある『最上稲荷』へ参拝に行きました。
秋晴れの爽やかなお天気にも恵まれ、和気藹々と楽しいお参りとなりました。
皆さん、最上稲荷へお参りに行ったことはあるけれど、ご祈祷を受けたり、
境内を回ったことがないということから持ち上がった企画です。
まずは手水で身を清め、住職の案内で境内を散策しました。
本殿裏にある石彫や、七十七末社、旧本殿、妙見堂…等をゆっくりと巡ります。
そのあと11時から本殿でのご祈祷は、
この回だけ特別に住職が導師を勤めるなか修法を受け、
『八大龍王』『最上位経王大菩薩』『三面大黒天』の順に
御開帳された最上三神をお参りさせていただきました。
ご祈祷の後は、なんだか身体が軽く感じられるから不思議ですね。
その後、最上稲荷総本山執事長:杉本泰潤上人に、和室で法話をしていただきました。
最上様の歴史などもわかりやすくお話しいただき、とても有難いひと時となりました。
それから、大客殿に移動し『寒松庭』という庭園を拝観。
お庭の美しさと、職員の方の丁寧な説明がとても良かったです。
そして、『根本大堂』をお参りした後は、宿坊の『顕妙閣』へ。
御宝前である真観の間の最上三神を間近で拝しご挨拶した後は、
いよいよお待ちかねの精進料理をいただきます。
案内されたお座敷は椅子席で、10月は松茸!も入っている贅沢なお料理で、
料理長の手により丁寧に作られた和食に、目も舌もみんな大満足だったようです。
その後、車で山内の急な坂道を上がった先にある『洗心閣』表堂に向かい、
洗心池の八大龍王尊像を拝し、普段は閉まっている表堂にて
特別に太鼓を叩いてお題目をあげる『信行唱題会』をさせていただきました。
あわせて、先日ご逝去された唱題会に来られていた仲間を偲び、
みんなで、ご冥福をお祈りするお経をあげさせていただきました。
お寺で一生懸命唱題行をしたり、お経やお作法の勉強をすることも大切ですが、
たまにはこうして、実践を兼ねたお参りに出かけるのも楽しいものですね。
ご参加くださいました皆様、本当にありがとうございました!
10月の『観音経写経会』は、曇り空で肌寒い中のお写経となりました。
『芸術の秋』や『読書の秋』と言われますが
秋はお写経に取り組むにもとても良い季節ですね。
時折、鳥の鳴き声が聴こえるだけの静かな本堂で、ゆったりと気持ちを落ち着けて
仏様に見守られながらするお写経には、深い趣があるように思います。
今回は、ホームページをご覧になってお写経に来てくださった方もおられて、
初めてのお写経体験に、心地よい疲れと、清々しい楽しさを感じていただい
たようです。
本住寺では『妙法蓮華経観世音菩薩普門品第二十五』の偈文、
所謂、『観音偈』をお写経していただいております。
観音偈はお写経で最もポピュラーな般若心経に比べて2倍強の文字数があります。
一度にお写経しようと思ったら、約1時間半から3時間程度かかってしまうのですが、
お手本を2枚に分けてあるので、1枚ずつ取り組んだり、
ご自分のペースで無理なく出来るようになっております。
お写経には、上手も下手もございません。
大切なのは、仏様と向き合い、丁寧に心を込めて取り組むことです。
慌ただしく過ぎていく日々の中で、
気持ちをリセットする時間が必要なのかもしれませんね。
お忙しい中、『観音経写経会』にご参加くださいました皆様、
本当にありがとうございました。
次回、11月の『本住寺信行会』は下記の通り開催いたします。
平成25年11月10日(日) 午後2時~
『信行唱題会 11月』
平成25年11月16日(土) 午前10時~午後8時
『観音経写経会 11月』
どちらも参加費無料!手ぶらでご参加いただけます。
(但し、お写経にはお手本代がかかりますので、ご了承ください。)
信行唱題会では、お焼香の時の作法について実践しようと思っております。
興味のある方は、是非お気軽にご参加ください!
心よりお待ち申し上げております。
こぢょっこの秋、見つけた。
秋たけなわの好季節となりました。
こぢょっこ寺こと本住寺の境内でも、各所で秋を感じております。
そんな秋のこぢょっこ寺の近況を少しお知らせいたします。
鐘楼の横にある柿の木は、3個しか収穫できなかった昨年とは違って、
枝がたわむほどに赤い実をたわわにつけております。
こぢょっこ寺らしく、実は小ぶりなのですが、甘くて美味しい秋の味です。
だいぶ色付いてはいるものの、熟れるまではもう少し日にちがかかりそうです。
高枝切り鋏も新調したことですし、今から収穫がとっても楽しみです。
それから、こぢょっこ寺の藪椿の種も収穫中です。
一昨年は住職達二人だけで拾い集めた椿の種ですが、
昨年からは近くの檀家さんご夫妻が毎日のように来ては、
コツコツと拾い集めてくださっていて、とても有難いです。
収穫した種は、製油所で搾っていただき、美味しい椿油となります。
製油所に送った昨年の種の搾油が間に合ったらなのですが、
来月の御会式で椿油のアラレか芋天を皆様に食べていただこうと考えています。
昨今は桜の狂い咲きがニュースになったりしますが、
こぢょっこ寺でも桜の花が咲きました。
と言っても、狂い咲きではなく、秋に咲く『四季桜』でございます。
秋晴れの青空に小さな花が揺れる様が、儚げでとても可愛らしいです。
日蓮聖人が御入滅された折りには、時ならぬ桜が咲いたといわれており、
それに因んで、本堂再建の際、裏の斜面に3本の四季桜を植えました。
年々つける花の数が増えていっており、嬉しい限りです。
さて、本堂横の小さな庭に、秋の七草のひとつである藤袴が咲きました。
檀家さんから株分けしていただいたものが根付いたもので、
写真では分かりにくいのですが、紫紅色と白の二種類が咲いています。
宿根草なので、植物を育てるのが苦手な妙紀でもほったらかしで大丈夫!
その藤袴に、今年は美しいお客様がいらっしゃいました。
薄い青緑色の羽が印象的な『アサギマダラ』です!
浅葱色の羽がヒラヒラト舞う様子は、とても優雅ですね。
最後になりましたが、本日は旧暦の9月13日で『十三夜』となります。
先月の仲秋の名月とならび、美しい月夜とされております。
季節柄、豆や栗をお供えしてお月見することから
『豆名月』や『栗名月』とも言われております。
今宵は美しい月を眺めながら、秋の夜長を過ごしてみるのは如何でしょう?