桜便り ~こぢょっこ寺の桜の話

春になると楽しみに待たれる桜の便り。

今年は、花が開いたと思ったら、一気に満開となった印象があります。

まさに、春爛漫。

あちらこちらで、今を盛りに美しく咲き誇り、行き交う人々の目を、心を楽しませてくれています。

桜といえば、我がこぢょっこ寺にも桜の木が2本あり、ちょうど見頃を迎えております。

本堂再建のおり、境内整備の一環として本堂西側の斜面、ちょうど皆さまがお寺に上がってくる坂道の左手の所に、『四季桜』が2本植えてあります。

四季桜ということで、春だけではなく、秋にも花を咲かせてくれます。

ソメイヨシノのように豪華な咲き方ではありませんが、小さな花をチラチラと一所懸命咲かせてくれる姿は、とても愛おしく感じます。

ほのかな桜色が、とっても可愛らしいです。

お寺とは別といいますか、お寺の下の集落の公民館の入り口前に、樹齢二十数年のしだれ桜があり、これも見事に花をつけております。

実はこの桜、住職就任の記念樹の一本なのです。

住職認証式の為、総代世話人さん達と総本山身延山久遠寺に詣でたおり、3本のしだれ桜の苗木を買って帰りました。

一本はお寺の鐘楼の横に、あとの2本はこの公民館の所と、総代さんのお庭に植えられました。

お寺のしだれ桜は、大きくなり見事な花をさかせてくれるようになったのですが、本堂再建の工事で残念なことに枯れてしまいました。

お寺には無くなってしまった記念の桜ですが、公民館の前の桜が咲く姿を見ると、いつも気持ちが引き締まる思いがします。

初心忘るべからず、ですね。

皆さまは、この春どんな桜を愛でたでしょうか?

春真っ盛りのこの季節、下ばかり向いていず、顔をあげて目に写る素敵な景色を眺めてみませんか?